愛媛県西条市にあるグランドタップ・ブルワリーが造るペールエール・スタイルの缶ビールです。
この醸造所のビールを飲むのは初めてです。
というのも、この醸造所は2023年10月にオープンした若い醸造所だからです。
今回は、ネット通販で購入しました。
グランドタップブルワリーを運営するのは、地元西条市の金属加工会社「株式会社ダイテック」です。
食品メーカーの配管設備等を手がけるものづくりの会社で、2023年1月末で操業終了したアサヒビール四国工場の配管整備にも関わってきた会社だそうです。
醸造を担当するのは、山根大樹氏です。
西条市出身の山根さんは、高校卒業後、県外の大学に進学。在学中、アイルランドへの語学留学時にビールに出会ったことをきっかけに醸造士の道に進み、宮城県気仙沼で仕事をしていました。
その後、株式会社ダイテックにスカウトされ、Uターンして西条オリジナルのビールを自らの手で造るべく、醸造士としてクラフトビール事業の立ち上げに参加したそうです。
さて本作について、醸造元では次のように紹介しています。
「第一弾商品は、西条市の10月の象徴”西条まつり”のギアシリーズ!ラベルに描かれた足袋は、祭り中に"だんじり"を担ぐ人たちの多くにとっての必須アイテムです。西条から第一歩、そして地元と共に羽ばたいていくという思いを込めました。門出にぴったりなフレッシュさをイメージし、オレンジやグレープフルーツの様な香りと苦みを感じるペールエールを目指しました。名水100選にも選ばれたミネラルたっぷりの西条市の地下水”うちぬき”を使用して醸造しています。」
「うちぬき」は、四国山脈から浮流してきた良質な地下水だそうです。
その取水起源は江戸時代から始まり、現在では技術の進歩とともに西条市内には自噴箇所が数千本あるといわれています。
生活用水としてはもちろんのこと、農業用水や工業用水として様々なシーンで人々の生活を潤しているとのことでした。
弘法大師が地面を叩いて湧き出たとされる伝説もあるそうです。
それでは早速飲んでみましょう。
グラスに注ぐと、クリアーなゴールドの液体です。
口に含むと、とってもフルーティー。
柑橘の酸味と甘味が独特で個性的です。
実にいい味を出しています。
スッキリ爽やかゴクゴク系、パイントで樽生を飲んでみたかったです。
350mlでは少なすぎます。
使用ホップは、Columbus、Cascade、Amarillo、Citraです。
(2024.1.19.)