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ローグ醸造所は、オレゴン州アシュランドで1988年に創業したマイクロ・ブルワリーです。
1989年にニューポートに移転し現在に至っています。

この醸造所は、伝統的でありながら常に実験的なビールを造り出しているアメリカ・クラフトビール・ブルワリーの老舗です。
この醸造所のビールは、ハズレがないのでとても好きです。
輸入元のえぞ麦酒の努力によるものだと思いますが、日本での価格も他社に比べ安いと思います。

そんなわけで、お気に入りの醸造所なのですが、待望の新作が出ました。
インペリアルIPAスタイルの缶ビールです。
缶には中身について次のように説明書きが表記されています。
「Newport Nights opens with aromas of mango, papaya, and tangerine followed by an atom bomb of pine and grapefruit, ultimately delivering a monstrous hop punch that is surprisingly smooth.」
日本語に訳します。
「ニューポートナイトは、マンゴー、パパイヤ、タンジェリンのアロマに続いて、松とグレープフルーツの原爆で始まり、最終的には驚くほど滑らかな巨大なホップパンチをもたらします。」
爆弾とパンチ、これは楽しみです。

ニューポートの夜と名付けられた本作、缶には観光名所としても有名なヤクイナ・ベイ・ブリッジ・アーチ橋の夜景が描かれています。
行ったことはありませんが、浜辺で夜景を眺めながら飲んだら、相当美味しいことでしょう。
とてもニューポートまで出かける体力や財力がないので、殺風景な我が家にて、早速飲んでみましょう。

グラスに注ぐと、微かに濁った琥珀色の液体です。
なるほど、マンゴー、パパイヤ、タンジェリンオレンジの香りがほのかに香ります。
口に含むと、アルコール度数9.8%のずっしりしたボディ感。
モルトの旨味が詰まっています。
それでいて、松脂やグレープフルーツを感じさせるホップの苦みでスッキリとした後味。
これはうまいです。
夜景を眺めながら飲むというよりは、寝酒に最適なのではないでしょうか。
ヤクイナ・ベイ・ブリッジを眺めながら、そのまま寝てしまいそうです。
ハイアルコールなのに飲みやすい、とっても危険なダブルIPAでした。

使用モルトは、2-row malt, pilsner malt, munich maly, malted wheatです。
使用ホップは、El Dorado hops, Mosaic hops, Citra hopsです。
IBU60。473ml840円(税込)。


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(2020.4.29.)