P1080248

山梨県小菅村にあるファーイースト・ブルーイングが造る限定醸造のセッション・フルーツエール・スタイルです。
次々と新しいスタイルに挑戦するファーイースト・ブルーイング,目が離せません。

ところで,山梨県のフルーツと言えば,モモとブドウですね。
平成30年の都道府県別農林水産統計によれば,モモもブドウも,栽培面積,収穫量ともにダントツの全国1位です。
ちなみに,スモモも栽培面積,収穫量ともにダントツの全国1位です。
まあ,スモモもモモもモモのうちということで,これは蛇足でした。
それで,本題はモモです。

本作は,副原料として山梨県産の桃を大量に使用しています。
傷がついてしまったり熟れすぎてしまったはねだし(規格外)の桃を使用しています。
ビールの仕込み前日に収穫されたばかりの2019年のフレッシュな桃と,一部2018年に収穫された桃,合計430kgを使用したそうです。
 醸造チーム総出で約5時間かけてピューレ状に加工したそうで,相当手間がかかっています。
山梨市にある人気カフェ「桃農家カフェ ラ・ペスカ」を運営している桃農家「ピーチ専科ヤマシタ」の桃を使用したとのこと。
ピーチ専科ヤマシタの桃は,自然の力を活かして果実本来のおいしさを最大限に引き出した「こだわり農法」で育てられているそうです。
それでは早速飲んでみましょう。

グラスに注ぐと,強く濁ったクリーム色の液体です。
見た目,ピーチネクターのようです。
強いモモの香りが漂います。
口に含むと,当然のように桃の味が支配的です。
熟れた桃ではなく,未熟な若い桃のようなフレッシュな味わいです。
甘みは控えめで,渋みや苦味がいい感じです。
これはうまいです。
濃厚なのに,とっても爽やか,さすがファーイースト,いい仕事しています。

原材料は,桃・大麦麦芽・糖類・ホップとなっています。
IBU25。アルコール度数4.8%。330ml594円。

2019年8月8日から発売となっていますが,今ごろ飲むことになってしまいました。
夏に飲んだらもっと美味しかったのかもしれません。
今度はぜひ,山梨県収穫1位のスモモを使ったビールに挑戦してほしいなと思いました。
個人的にスモモが好きなので,スモモを使ったビール,考えただけでも楽しいです。
でも,相当酸っぱいビールになってしまうのかな。
いろいろな副原料で楽しめるのもクラフトビールの魅力です。

P1080352

(2019.11.4.)