初めて飲む醸造所のビールは,ワクワクします。
本作は,山梨県北杜市にある「うちゅうブルーイング」のフルーツ・ヘイジーIPAです。
うちゅうブルーイングは,2018年5月に醸造を開始した若いマイクロブルワリーです。
代表を務める楠瀬正紘氏は高知県出身で,2009年に山梨県北杜市に移住してきた方です。
もともとは「山梨で農業をやる」というコンセプトで宇宙カンパニーを設立し,野菜を作って販売していました。
クラフトビールとの出会いは,オーガニック農法やイベントの視察に行ったオレゴン州ポートランドです。
帰国後,北杜市は元々ホップの名産地であったという事実を知り,ビール造りを始めたのです。
ここで醸造されるビールは,少量生産で人気もあることから,今,国産クラフトビールの中で,最も入手困難なビールと言われています。
今回購入したのも,お一人様1本限りのビールです。
ちなみに,醸造所のホームページを見ると,全てのビールがソールドアウトになっていました。
とっても値段が高かったので躊躇しましたが,貴重なビールということで購入しました。
本作は,ぶどうの妖精と呼ばれているぶどう農家「フォレストサイド横森ぶどう園」の横森さんが育てた巨峰を使用したIPAです。
宇宙に輝く無数の星々を表現すべく,醸造タンクの奥深くで出会った五次元フルーツマスターうちゅう先生から習得したレシピで醸造したとのこと。
仕込みの日は,ボランティア有志のみんなでぶどうを絞ったそうです。
「温度変化とともにシトラシーなホップからジューシーな巨峰が現れ,口に含むとまさにSTAR DUSTォォォッ!」だそうです。
それでは,貴重なビール,いただいてみましょう。
グラスに注ぐと,強烈な濁りの黄土色。
柑橘の華やかな香りが立ち上ります。
口に含むと,グレープフルーツ,桃,ぶどう,マンゴーといったようなフルーツフレーバーが口内に広がります。
酸味と旨味,後味はホップの苦味。
大人のフルーツネクターです。
手に入れた甲斐がありました,これは傑作です。
原材料は,麦芽,ぶどう,ホップです。
使用ホップは,CITRA,NELSON SAUVIN,VIC SECRETです。
バッチNo.092。アルコール度数7%。330ml979円。
2019年10月14日に発売となっています。
(2019.11.10.)