イワナの散歩Ⅱ

渓流釣り,温泉巡り,近場のお出かけ,鹿島アントラーズ。すべては美味しいビールのために。2002年からの「イワナの散歩」,2018年リニューアルです。

2019年11月

No.3516 ワイマーケット・イエロー・スカイ・ペールエール(ワイマーケット)

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愛知県名古屋市にあるワイマーケットが造るフルーツ・ペールエール・スタイルです。
人気商品のパープル・スカイ・エールをベースに,柚子皮をたっぷり漬け込んだフルーツエールだそうです。

パープル・スカイだったら,夜に向かっていく空をイメージできるのですが,イエロー・スカイはどうもイメージ湧きません。
もしかして,中国からの黄砂でしょうか。
中国から飛んでくる黄砂は,偏西風により九州を中心とした西日本へ運ばれてきます。
名古屋の街にも来るのでしょうか。

イエロー・スカイに入っているのは,黄砂ではなく柚子なので柚子の色をイメージした商品名なのでしょう。
当たり前と言えば当たり前です。
黄砂が入っているわけがありません。
変な妄想はこれぐらいにして,早速飲んでみましょう。

グラスに注ぐと,黄土色の強く濁った液体です。
この濁り,想定外です。
口に含むと,当然と言えば当然,柚子の香りがします。
強烈な柚子の香りではなく,ごく控えめで上品です。
麦芽とのバランスが絶妙です。
これはうまいです。
爽やかで日本的なペールエールでした。

使用ホップは,アメリカ産シトラです。
IBU19。アルコール度数6%。350ml432円。
どうでもいいことですが,商品情報が黄色のラベルに白文字で書かれているので,とても読みづらいです。

さて,2014年創業の「Y.MARKET」,あっという間に有名になりました。
創業時の醸造所は,名古屋駅近くの柳橋市場にあります。
「Y.MARKET」という名称は,柳橋のYと市場(マーケット)にちなんで付けられたそうです。
柳橋市場は,およそ4000坪の敷地に約300店舗が営業する「名古屋市民の台所」として知られる食品卸市場です。
オーナーの山本氏は,「私自身が生まれ育った柳橋市場の賑わいのように,私たちが造るビールの楽しさが,人のつながりを紡ぎ,街に活力を生み出せたら素晴らしい」と語っています。
今では,ワイマーケットのクラフトビールは,名古屋の街を元気にするだけでなく,全国各地のビアパブやイベントでも大人気となっています。
柳橋市場,名古屋に行く機会があったら立ち寄ってみたいです。

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(2019.9.8.)

No.318 麦とホップ(サッポロ)

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新ジャンル「サッポロ 麦とホップ」が,2019年8月27日に中味とパッケージをリニューアルして発売されました。

もう十分ビールに近いのだから,リニューアルしなくてもいいと思うのですが,サッポロの前進は留まることを知りません。
麦とホップだけでつくる素材への徹底したこだわりや長期熟成に加え,サッポロの新ジャンルで初めてビールの伝統的な仕込方法である1回煮沸法を採用したとのことです。
この製法を採用するために,3年以上の研究・試験を重ねてきたそうです。
その結果,麦本来のうまみはそのままに,大麦由来の雑味を低減し,飲み飽きないビールらしいうまさを実現したそうです。
「3年以上の研究・試験」とは,頭が下がる思いです。
敬意を表します。

缶のデザインは,瓶ビールのラベルを想起されるデザインに一新し,「SAPPORO」を大きく表示することでビールらしさ表現したとのことです。
こちらは,「3年以上の研究・試験」はしていないと思いますが,なかなかいい感じです。

それでは早速飲んでみましょう。
グラスに注ぐと,ゴールドのクリアーな液体です。
見た目,ほとんどビールです。
口に含むと,う~ん,ビールですね。
これはうまいです。
十分,ビールです。
味音痴と言われようが何だろうが,うまいものはうまい,完璧です。
これからも節約したいときに愛用したいと思いました。

原材料は,発泡酒( 国内製造)( 麦芽,ホップ,大麦),スピリッツ(大麦)です。
「ヨーロッパ産麦芽」や,ドイツバイエルン産アロマホップ「ハラタウ・トラディション」を一部使用しています。
アルコール度数5%。350ml106円。

ところで,新ジャンルは英語で何というのでしょうか。
第3のビールをそのままthe third beerと言っても伝わらないそうです。
いろいろ調べてみると,第3のビールの訳語としてはquasi-beerが用いられるようです。
quasiは,「準,類似の,疑似の,半」といった意味だそうです。
また,日本語をそのままShin Janruと綴ったり,これを直訳したNew Genreという言い方もあったりするそうです。
英語を話す友人がいないので,本当のところは不明です。
まあ,考えてみれば,英語を話す必要もないので,それほど深刻になることもありません。
何と呼ばれようが,日本の酒税法が生んだ新ジャンル,疑似ビールと呼ばれようが美味しければそれでいいのです。
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(2019.9.7.)

No.3515 ワイマーケット・パープル・スカイ・ペールエール(ワイマーケット)

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愛知県名古屋市にあるワイマーケットが造るアメリカン・ペールエールスタイルの缶ビールです。

パープル・スカイ・ペールエールには,いくつかのバージョンがあって,本作は定番商品のプロトタイプのようです。
ライトミディアムなボディーにシトラホップが爽やかに香るアメリカンペールエールとのこと。
ホッピーだけど苦味は控えめで,ごくごく飲める仕上がりらしいです。

蒸し暑く,分厚い雲が広がった「あの日」の紫の空,あの遠い日,こんなビールが飲みたいと感じたその想いをカタチにしたそうです。
「あの日」とは,いつの日のことでしょうか。
気になりますが,「あの日」はいつなのか全く見当がつきません。
「あの遠い日,こんなビールが飲みたい」と言われても,いつもビールを飲みたい私です。
蒸し暑くても,寒くても,私はビールが好きなのです。
う~ん,「あの日」気になりますが,とりあえず飲んでみましょう。

グラスに注ぐと,濁った小麦色の液体です。
口に含むと,フルーティーな柑橘系の香りが口内に広がります。
ホップの苦味もいい感じです。
軽いボディでスイスイ行けます。
これはうまいです。
残暑厳しい中,昼間から飲むのに調度いいです。
もしかしたら「あの日」は未来の今日なのかもしれません。
まあ,最終的にビールが美味しければ「あの日」はいつでもいいです。
毎日が「あの日」です。
もう,考えるのはやめましょう。

使用ホップは,US Citra, US Mosaicです。
IBU20.6。アルコール度数5.5%。350ml432円。
ちなみに,プロトタイプではなく現在販売されている定番のパープル・スカイ・ペールエールは,レシピが違うようです。
使用ホップは,US Citra 。
IBU20.6は同じですが,アルコール度数は,5.9%と高めになっています。
また,別のバージョンとして,シングルホップのモザイクとシムコーバージョンがあります。
US Mosaic を使用したモザイクVer.は,IBU15.5,アルコール度数5.6%となっています。
US Simcoe を使用したシムコーVer. は,IBU18.4,アルコール度数5.6%となっています。

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(2019.9.7.)


No.3514 ワイマーケット・ヒステリックIPA(ワイマーケット)

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愛知県名古屋市にあるワイマーケットが造るIPAスタイルの缶ビールです。

醸造元の資料には,次のように記されています。
「ミディアムボディーでアルコール度数はやや高め。
パッションフルーツ,シトラス,グレープフルーツ,ライチ,青りんごのようなホップキャラクターが複雑に絡み合う。
IBUはこのスタイルでは並だが,苦味の質にはかなりこだわっています。」

う~ん,IBUはこのスタイルでは並だって?
IBU74.56ですよ。
これは並みではないでしょう,十分高い数値です。

ここで,IBUについてちょっと復習しておきましょう。
IBUは「International Bitterness Units」の略で,日本語で言うと「国際苦味単位」といった意味になります。
国際苦味単位というのは,そのビールがどのくらい苦いのかを示すもので,ホップの「使用量」・「煮込み時間」・「α酸の含有量」によって計算上求められた数値です。
あくまでも計算上の数値なので,実際の苦味とは異なることもあります。
ちなみに,「一番搾り」,「サッポロ黒ラベル」,「サントリーモルツ」がIBU21,「エビス」,「キリンラガー」がIBU25,「スーパードライ」がIBU16となっています。
苦いと言われている「インドの青鬼」がIBU56です。
そう考えると,IBU74.56は,かなり苦い部類ということになります。

まあ,計算上の数値なので,はたしてどうだか早速飲んでみましょう。
グラスに注ぐと,濃い小麦色の濁った液体です。
口に含むと,グレープフルーツやオレンジのような柑橘の香り,干し草や松ヤニの香りも微かに感じます。
とってもフルーティーで,麦芽の旨みもいい感じ。
ホップの苦みは並どころか絶妙なバランスでしっかり効いています。
これはうまいです。
欠点が見つかりません。パーフェクトです。
使用ホップを見ると,US Simcoe,US Citra,US Chinook,NZ Motueka,US Mosaic となっています。

アロマの特徴は産地にもよりますが,シムコー(パッションフルーツ・松・ベリー),シトラ(グレープフルーツ・メロン・ライム・グーズベリー・パッションフルーツ・ライチ),チヌーク(グレープフルーツ・スパイス・松),モツエカ(柑橘・モヒートのライム・メロン・トロピカルフルーツ),モザイク(タンジェリン・パパイヤ・ブルーベリー・バラ)などです。
レシピ造りの苦労がうかがえます。

アルコール度数7.1%。350ml432円。

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(2019.9.6.)

No.2802 キャプテンクロウ・スラッシュラガー(信州東御市振興公社)

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IPLスタイル,続きます。
OH!LA!HOビールの数量限定缶ビールです。

オラホビールは,長野県東御市にある日帰り温泉施設に併設されたブルワリーです。
1996年に開業し,当初は地ビールブームに乗った町おこし的なお土産ビールと思われていましたが,確かな実力で生き残っています。

「おらほ」(OH!LA!HO)は,この地方の方言で「わたし達」「私たちの地域」といった意味だそうです。
私の住んでいる茨城でも,「おらほう」は同じ意味で使います。
「俺らの方」という意味です。
そういうわけで,あまり方言という感じがしません。
方言という感じはしませんが,田舎くさいイメージはあります。
定番のオラホビール,なんだかネーミングで損しているような気がします。
地方色を思いっきり出すか,キャプテンクロウのような洗練された商品名にするかした方がいいのではないでしょうか。
まあ,アホな消費者の個人的な意見です。
気にしないでください。
気にしていないですって,ごもっともでございます。

話を先に進めましょう。
本作は,定番商品「キャプテンクロウ・エクストラ・ペールエール」の姉妹版です。
2017年に限定生産したところ,復活を望む声が多く,今回の再発売となったものです。
2019年6月18日より,数量限定で復活しました。
キャプテンクロウのシリーズコンセプトは,「尋常じゃないホップアロマを体感!!」です。
ニュージーランド産の希少ホップ「ネルソンソーヴィン」を贅沢に使用しています。
それでは久しぶりのスラッシュラガー,早速飲んでみたいと思います。

グラスに注ぐと,クリアーな濃い目の小麦色。
ホップの草のような香りがいい感じです。
口に含むと,とってもフルーティー。
マスカットのような香りが上品です。
麦の旨みもしっかりしています。
そして後味は,強いホップの苦み。
バランス最高,傑作です。
これはうまいです。
数量限定というのがとても残念です。
定番商品にしてほしいというのが,一消費者の意見です。

IBU56。アルコール度数4.5%。350ml321円。
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(2019.9.5.)


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