一人旅シリーズ第9回、大人の休日倶楽部パスの旅、第5回。
2024年1月21日(日)~23日(火)のお出かけ、その11です。
JR男鹿線は、別名「男鹿なまはげライン」と呼ばれています。
「男鹿=なまはげ」ということをヒシヒシと感じます。
男鹿線の車両は、赤と青のコントラストが眩しい2両編成の列車です。
この車両は、2017年から運行されているEV-E801系という形式で、蓄電池駆動のEV車です。
ACCUMというそうで、新しく近代的な車両でカッコいいです。
シートもロングシートで、ローカル線の雰囲気はありません。
乗車率は40%ぐらいでしょうか、県庁所在地の秋田駅近郊を走る通勤通学電車といった感じです。
殆どの乗客は奥羽本線の追分駅までで降りてしまい、男鹿線起点駅の追分から先は、車内がガラガラとなりました。
全体で20人ほどの乗客でしょうか。
車両は最新式ですが、追分駅から先はローカル線らしさが漂います。
というのも、車窓がつまらないのです。
地図上では、海沿いを走るようなイメージですが、実際には海からは1kmほど離れていて、男鹿半島の日本海沿いを行くわけではないのです。
そういうことですので初めて乗る路線のように、新鮮な気持ちで車窓を楽しみます。
記憶にないというのはいいことですね。
しっかり記憶していると、楽しむことができません。
我がバカ頭、よくできたものです。
追分駅の次の出戸浜駅のあたりでは、激しく雪が降ってきました。
そして、上二田駅。
やっぱり車窓はつまらないです。
日本海と八郎潟を繋ぐ川です。
八郎潟が干拓されたために、我が茨城県の霞ヶ浦は日本で2番目の湖に浮上しました。
とはいっても2番ですからねえ。
我が茨城県は、魅力度ランキングが最下位だけあって、1番が少ないんです。
日本三名瀑の袋田の滝も、日光華厳の滝や那智の滝にはかないません。
日本三名園の偕楽園も、後楽園や兼六園にはかないません。
利根川も、信濃川にはかないません。
海が見えないと、車窓は楽しくないです。
海沿いに住んでいない私にとって、海は憧れです。
男鹿駅が一番海に近い駅のようです。
男鹿駅は、2018年に駅前とともにリニューアルされたそうで、終着駅のイメージからはほど遠い近代的な駅舎です。
昔の駅舎より手前に新築したらしく、男鹿線そのものが200m短くなりました。
ちなみに、リニューアルする少し前、男鹿駅からさらに先、貨物支線の船川港線があったのですが、2002年に廃止されています。
大粒の雪が降ったりやんだりしていますが、折り返し列車が出る30分間、駅の周辺を散策してみたいと思います。
(その12へつづく)
「JR男鹿線」データ
路線:追分~男鹿
区間:26.4 km
駅数:9(起点駅含む)
複線区間:なし(全線単線)
電化区間:なし(全線非電化)(男鹿駅構内は、蓄電池駆動電車の充電用に電化)
運行形態:普通列車のみで1日15往復、全列車でワンマン運転
歴史:
1913年(大正2年)11月9日 【開業】船川軽便線追分~二田 (10.4km) 【駅開業】二田
1914年(大正3年)11月8日 【延伸開業】二田~脇本 (8.5 km)【駅開業】船越、脇本
1915年(大正4年)12月1日 【延伸開業】脇本~羽立 (4.8 km)【駅開業】羽立
1916年(大正5年)12月16日 【延伸開業・全通】羽立~船川 (2.9 km)【駅新設】船川
1922年(大正11年)9月2日 【線名改称】船川線
1937年(昭和12年)6月10日【延伸開業】船川~船川港 (1.8km)(貨物線)
1950年(昭和25年)7月25日 【仮乗降場新設】出戸
1951年(昭和26年)12月25日 【仮乗降場→駅・改称】出戸→出戸浜
1956年(昭和31年)11月26日 【駅新設】上二田、天王
1968年(昭和43年)4月1日 【線名改称】男鹿線 【駅名改称】船川→男鹿
2002年(平成14年)1月1日 【廃止】男鹿~船川港 (-1.8km) 【駅廃止】(貨)船川港
2018年(平成30年)7月1日 【駅移転】男鹿【営業キロ改定】羽立~男鹿 (-0.2 km)